聖地エルサレム滞在記
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アラブ世界にはエジプトでもイエメンでも、仕事が終わったら「マクハー」と呼ばれる素朴なカフェで友人たちと座って、紅茶を飲みながら、水タバコをふかしながら、またはチェスやトランプなどのゲームをしながら、友人たちと社交をはかる文化があります。
アラブ世界が好きな人なら、ほぼみんなそういう文化が結構好きなのですが、僕も例外ではありません。
ただ、ここエルサレムは都会です。しかもエルサレム市を牛耳っているイスラエル政府が、エルサレムのアラブ色をとことん薄めて同市のユダヤ化を必至で進めようと努力しているので、あまり街中に他のアラブ諸国で見かけるような素朴なマクハーが見当たりません。
それで、仕方なくホテルのレストランやこじゃれたクラブなどで水タバコを吸うのですが、これがなんともしっくり来ません。
美味しく水タバコを吸うためには、適度な大きさの炭を場所を考えて置いたり、頻繁に炭を換えたり、タバコの部分が焦げ付かないようにたまに風を入れたりするなどという手間が掛かります。
道端の素朴なマクハーではこの係りの人が必ず一人いて、常に店内をウロウロして客の吸っている水タバコの状態を見てくれているのです。
で、必要なときにはすばやく飛んできて炭を換えてくれたりという細かいサービスが受けられますが、ホテルではこのようなサービスが受けられません。ウエイターに係りの人を呼んでもらい、その人が来るまで5分10分待たされることもしばしばで、気持ち良く水タバコが出来ないのです。
そういう話を水タバコ好きなパレスチナ人の職場の同僚にしていると、良い所を知っているというので、連れて行ってくれと頼んでみました。
その名も「アラブ・カフェ」。
なんと!エルサレムにもこんなアラブを感じさせる場所がまだあったのですね~!
これだけの親父が集まるってことは、手際の良い水タバコのサービスが受けられる証明です。とりあえずアラブの親父は口うるさいですから・・・(笑)。
店内は少し煙たいのと、明るすぎるのと、今のエルサレムは夜外で過ごすのにとても良い季節なので、外の席に座りました。
エルサレムは標高が高いのと湿気もないので、真夏でも夜は18度ぐらいまで下がるので、外にいるととても気持ちが良いのです。
店の外は、適度に照明がおちていて良い感じです。
ちょっと小腹も空いていたので、ハムとチーズのパニーニのようなサンドイッチを食べ、フレッシュジュースを飲む。
「水タバコの味は?」と聞かれたので、
「イナブ(葡萄)!」と答えるも、イナブは無いとの事。
何があるのかと聞けば色々言っていたのだが、お勧めは「ファフファヒーナ」との事。
ファフファヒーナとは、「ミックス」とか「盛り合わせ」みたいなものを総称してそう呼ぶようです。
なので、それを頼みました。
親父が手馴れた手つきで水タバコを準備します。
僕の席の横に水タバコを持ってくるや否や、炭係りがすぐに寄って来て、適度な大きさに砕いた炭を真ん中ではなく端の方に置きます。この人は炭の置き方を分かっています。
炭の置き方を知らない人は、大きな炭をドンと真ん中に置いたりしますが、これはNGです。そうするとすぐにタバコが焦げ付いてしまうからです。
観光客しか行かないような水タバコを知らない係りのいる所ではこういう質の悪いサービスを受けたりもしますが、ここは違いました。
それだけで、もう気分は上々です。
水タバコをぷかぷかとふかしながら、友人と会話に花を咲かせます。
水タバコをするときには、少し喉がいがらっぽくなったりする事があるので、ミントティーが良いお供となります。
グラスの底に砂糖がたまっている感じも、またアラブっぽくて合格点です(笑)。
久々にエルサレムで「アラブ」を満喫した午後となりました。
アラブ世界が好きな人なら、ほぼみんなそういう文化が結構好きなのですが、僕も例外ではありません。
ただ、ここエルサレムは都会です。しかもエルサレム市を牛耳っているイスラエル政府が、エルサレムのアラブ色をとことん薄めて同市のユダヤ化を必至で進めようと努力しているので、あまり街中に他のアラブ諸国で見かけるような素朴なマクハーが見当たりません。
それで、仕方なくホテルのレストランやこじゃれたクラブなどで水タバコを吸うのですが、これがなんともしっくり来ません。
美味しく水タバコを吸うためには、適度な大きさの炭を場所を考えて置いたり、頻繁に炭を換えたり、タバコの部分が焦げ付かないようにたまに風を入れたりするなどという手間が掛かります。
道端の素朴なマクハーではこの係りの人が必ず一人いて、常に店内をウロウロして客の吸っている水タバコの状態を見てくれているのです。
で、必要なときにはすばやく飛んできて炭を換えてくれたりという細かいサービスが受けられますが、ホテルではこのようなサービスが受けられません。ウエイターに係りの人を呼んでもらい、その人が来るまで5分10分待たされることもしばしばで、気持ち良く水タバコが出来ないのです。
そういう話を水タバコ好きなパレスチナ人の職場の同僚にしていると、良い所を知っているというので、連れて行ってくれと頼んでみました。
その名も「アラブ・カフェ」。
なんと!エルサレムにもこんなアラブを感じさせる場所がまだあったのですね~!
これだけの親父が集まるってことは、手際の良い水タバコのサービスが受けられる証明です。とりあえずアラブの親父は口うるさいですから・・・(笑)。
店内は少し煙たいのと、明るすぎるのと、今のエルサレムは夜外で過ごすのにとても良い季節なので、外の席に座りました。
エルサレムは標高が高いのと湿気もないので、真夏でも夜は18度ぐらいまで下がるので、外にいるととても気持ちが良いのです。
店の外は、適度に照明がおちていて良い感じです。
ちょっと小腹も空いていたので、ハムとチーズのパニーニのようなサンドイッチを食べ、フレッシュジュースを飲む。
「水タバコの味は?」と聞かれたので、
「イナブ(葡萄)!」と答えるも、イナブは無いとの事。
何があるのかと聞けば色々言っていたのだが、お勧めは「ファフファヒーナ」との事。
ファフファヒーナとは、「ミックス」とか「盛り合わせ」みたいなものを総称してそう呼ぶようです。
なので、それを頼みました。
親父が手馴れた手つきで水タバコを準備します。
僕の席の横に水タバコを持ってくるや否や、炭係りがすぐに寄って来て、適度な大きさに砕いた炭を真ん中ではなく端の方に置きます。この人は炭の置き方を分かっています。
炭の置き方を知らない人は、大きな炭をドンと真ん中に置いたりしますが、これはNGです。そうするとすぐにタバコが焦げ付いてしまうからです。
観光客しか行かないような水タバコを知らない係りのいる所ではこういう質の悪いサービスを受けたりもしますが、ここは違いました。
それだけで、もう気分は上々です。
水タバコをぷかぷかとふかしながら、友人と会話に花を咲かせます。
水タバコをするときには、少し喉がいがらっぽくなったりする事があるので、ミントティーが良いお供となります。
グラスの底に砂糖がたまっている感じも、またアラブっぽくて合格点です(笑)。
久々にエルサレムで「アラブ」を満喫した午後となりました。
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by yabani2
| 2009-07-25 16:26
| エルサレムの日常
先日ヨルダンから友人が遊びに来たので、エルサレムの旧市街へ久々に行ってきました。
せっかくエルサレムに住んでいるのに旧市街に行かないなんてもったいない!と良く言われますが、住んでいるとなかなか行かないんですよね、これが。
たぶん、1ヶ月に1度も行かないんじゃないかと思います。
下の写真に写っているのは、右側がユダヤ教の聖地「嘆きの壁」、左上にあるのがイスラム教の聖地「岩のドーム」。
黄金に輝くドームがひときわ目立ちます。
この日は土曜日だったので、ユダヤ教徒の休日「シャバット」の日。
シャバットの日は、この壁の近くでは観光客であっても写真を撮ることが禁止されています。
そのためか観光客も普段より少なく、いつもよりもひときわ静かで聖なる雰囲気が漂う日。
ちなみに、ユダヤ教徒はシャバット明け(土曜日の夕暮れ後)に嘆きの壁で祈るのが習慣となっているため、土曜日の昼間は家でじっとしているようです。
僕の友人たちは初めてのエルサレム旧市街訪問だったので、壁の近くを離れると遠くから写真を撮っていました。
僕も久しぶりに旧市街へ行ったので、一緒になって遠目に写真を撮っていました。
・・・すると、この聖なる雰囲気を全くぶち壊してしまうものがフレームに入ってきます・・・。
黄金のドームの手前(写真で言うと右下)にある建物の屋上で、水着1枚で日光浴にふける男性が約2名・・・。
おそらく欧米系の外国人ではないかと思われます。
確かにこの辺りには意外と外国人が住んでいて、僕の友人のイタリア人女性も、部屋の窓から嘆きの壁が見えるというアパートに一時住んでいたと言っていました。
でも、さすがにこれはどうかと・・・。
まあ、でも無宗教の僕からすると、これぐらいの態度の方が共感できるものがあったりします。
ユダヤ教徒やイスラム教徒も、宗教に対してこれぐらい寛容になれれば、この地域の紛争も少しは減るんじゃないかな、なんてしょーもないことを考えたりします。
聖なる雰囲気をこれでもかとぶち壊す、なんともほのぼのとした風景でした♪
せっかくエルサレムに住んでいるのに旧市街に行かないなんてもったいない!と良く言われますが、住んでいるとなかなか行かないんですよね、これが。
たぶん、1ヶ月に1度も行かないんじゃないかと思います。
下の写真に写っているのは、右側がユダヤ教の聖地「嘆きの壁」、左上にあるのがイスラム教の聖地「岩のドーム」。
黄金に輝くドームがひときわ目立ちます。
この日は土曜日だったので、ユダヤ教徒の休日「シャバット」の日。
シャバットの日は、この壁の近くでは観光客であっても写真を撮ることが禁止されています。
そのためか観光客も普段より少なく、いつもよりもひときわ静かで聖なる雰囲気が漂う日。
ちなみに、ユダヤ教徒はシャバット明け(土曜日の夕暮れ後)に嘆きの壁で祈るのが習慣となっているため、土曜日の昼間は家でじっとしているようです。
僕の友人たちは初めてのエルサレム旧市街訪問だったので、壁の近くを離れると遠くから写真を撮っていました。
僕も久しぶりに旧市街へ行ったので、一緒になって遠目に写真を撮っていました。
・・・すると、この聖なる雰囲気を全くぶち壊してしまうものがフレームに入ってきます・・・。
黄金のドームの手前(写真で言うと右下)にある建物の屋上で、水着1枚で日光浴にふける男性が約2名・・・。
おそらく欧米系の外国人ではないかと思われます。
確かにこの辺りには意外と外国人が住んでいて、僕の友人のイタリア人女性も、部屋の窓から嘆きの壁が見えるというアパートに一時住んでいたと言っていました。
でも、さすがにこれはどうかと・・・。
まあ、でも無宗教の僕からすると、これぐらいの態度の方が共感できるものがあったりします。
ユダヤ教徒やイスラム教徒も、宗教に対してこれぐらい寛容になれれば、この地域の紛争も少しは減るんじゃないかな、なんてしょーもないことを考えたりします。
聖なる雰囲気をこれでもかとぶち壊す、なんともほのぼのとした風景でした♪
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by yabani2
| 2009-06-16 05:04
| エルサレムの日常
先日、近くのホテルであったドキュメンタリー映画の上映会に行ってきました。
そのドキュメンタリー映画のタイトルは「Qalandia(カランディア)」。
カランディアとは、カランディアにあるチェックポイントのことを示しているのであるが、もともと繋がっているエルサレムの町とパレスチナ自治区西岸地区を切り離す目的で作られた、イスラエル軍のチェックポイントのことである。
簡単に言うと、エルサレム市内からここを超えると向こう側はパレスチナ自治区西岸地区、ここの手前はエルサレム市と区分されており、西岸に住むパレスチナ人はイスラエル軍の発行する許可証を持っていないとエルサレム市に入ることは許されていない。
このチェックポイント、現在は大きな施設が出来ており、パレスチナ人は一人一人イスラエル軍によるチェックを受けないと通れないようになっているのであるが、2000年頃まではここにはこんなチェックポイントは無かったのである。
このドキュメンタリーは、このチェックポイントが出来始めた2001年頃から現在までのビデオ映像が編集されたものであり、とても興味深いものであった。
エルサレムとパレスチナ自治区西岸地区を分断したいイスラエル側の目的は、
東エルサレムも含めたエルサレム全体をイスラエルに併合すること、そして、
エルサレムをイスラエルの首都であると世界的に認めてもらうことである。
そのために、現在も東エルサレムに住むパレスチナ人をエルサレムから追い出し、エルサレムがユダヤ人(イスラエル人)の町であると言う既成事実を作り出してしまおうとしているのである。
ちなみに全てのパレスチナ人は、イスラエルの発行する3種類のIDのいづれかを持っている。3種類のIDとは、
1.エルサレム在住者ID
2.西岸在住者ID
3.ガザ在住者ID
である。基本的に各ID所持者は、自分の住んでいる地域を出て他の地域に行くことは出来ないことになっており、そのためにはイスラエルから許可証をもらわないといけないことになっているが、西岸在住者ID所持者が、エルサレムを訪れるための許可証を取るのは相当難しい。ガザは位置的にも離れているし、現在イスラエル軍による封鎖の中にあるので、どこにも出ることは出来ない。
ドキュメンタリー映画の話に戻るが、この映画はパレスチナ人でも外国人でもなく、なんと平和主義者のイスラエル人女性によって撮影されたものである。
イスラエルといえばネタニヤフ首相やイスラエル軍を始めとするタカ派のイメージが強いが、もちろん平和主義者やパレスチナ国家の創設及びイスラエルとの共存を願っている人たちもいる。
この女性の所属する団体「MachsomWatch(マハソムウォッチ)」はイスラエル人の女性団体で、イスラエルがパレスチナ自治区西岸地区内に何百と作ったチェックポイントで行われているイスラエル軍によるパレスチナ人への差別的対応、弾圧、拷問や不当拘束などの問題を見張る目的で、毎日各チェックポイントで何が行われているかをビデオにおさめているのである。
この団体のウェブサイトから、様々なチェックポイントで撮られた貴重なビデオが見られるので、是非下のリンクをクリックしてチェックしてみてください。
「MachsomWatch」
そのドキュメンタリー映画のタイトルは「Qalandia(カランディア)」。
カランディアとは、カランディアにあるチェックポイントのことを示しているのであるが、もともと繋がっているエルサレムの町とパレスチナ自治区西岸地区を切り離す目的で作られた、イスラエル軍のチェックポイントのことである。
簡単に言うと、エルサレム市内からここを超えると向こう側はパレスチナ自治区西岸地区、ここの手前はエルサレム市と区分されており、西岸に住むパレスチナ人はイスラエル軍の発行する許可証を持っていないとエルサレム市に入ることは許されていない。
このチェックポイント、現在は大きな施設が出来ており、パレスチナ人は一人一人イスラエル軍によるチェックを受けないと通れないようになっているのであるが、2000年頃まではここにはこんなチェックポイントは無かったのである。
このドキュメンタリーは、このチェックポイントが出来始めた2001年頃から現在までのビデオ映像が編集されたものであり、とても興味深いものであった。
エルサレムとパレスチナ自治区西岸地区を分断したいイスラエル側の目的は、
東エルサレムも含めたエルサレム全体をイスラエルに併合すること、そして、
エルサレムをイスラエルの首都であると世界的に認めてもらうことである。
そのために、現在も東エルサレムに住むパレスチナ人をエルサレムから追い出し、エルサレムがユダヤ人(イスラエル人)の町であると言う既成事実を作り出してしまおうとしているのである。
ちなみに全てのパレスチナ人は、イスラエルの発行する3種類のIDのいづれかを持っている。3種類のIDとは、
1.エルサレム在住者ID
2.西岸在住者ID
3.ガザ在住者ID
である。基本的に各ID所持者は、自分の住んでいる地域を出て他の地域に行くことは出来ないことになっており、そのためにはイスラエルから許可証をもらわないといけないことになっているが、西岸在住者ID所持者が、エルサレムを訪れるための許可証を取るのは相当難しい。ガザは位置的にも離れているし、現在イスラエル軍による封鎖の中にあるので、どこにも出ることは出来ない。
ドキュメンタリー映画の話に戻るが、この映画はパレスチナ人でも外国人でもなく、なんと平和主義者のイスラエル人女性によって撮影されたものである。
イスラエルといえばネタニヤフ首相やイスラエル軍を始めとするタカ派のイメージが強いが、もちろん平和主義者やパレスチナ国家の創設及びイスラエルとの共存を願っている人たちもいる。
この女性の所属する団体「MachsomWatch(マハソムウォッチ)」はイスラエル人の女性団体で、イスラエルがパレスチナ自治区西岸地区内に何百と作ったチェックポイントで行われているイスラエル軍によるパレスチナ人への差別的対応、弾圧、拷問や不当拘束などの問題を見張る目的で、毎日各チェックポイントで何が行われているかをビデオにおさめているのである。
この団体のウェブサイトから、様々なチェックポイントで撮られた貴重なビデオが見られるので、是非下のリンクをクリックしてチェックしてみてください。
「MachsomWatch」
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by yabani2
| 2009-06-07 22:04
| エルサレムの日常
昨年末から今年初めにかけて、約3週間にわたってイスラエル軍による空爆及び地上侵攻が行われ、1,300人以上が犠牲になったガザ地区を訪れることができました。
ボロボロに破壊された建物がガザ地区一帯にわたって見られます。
ちなみにこの建物は、法務省の建物です。
1月中旬にようやく空爆が止んでからすでに約4ヶ月が経ちますが、まだ破壊されたこのままの状態で残されていました。
こちらも政府の庁舎です。
大きなコンクリートの塊が上の方から釣り下がっていて、とても危険な状態です。
でもこのままの状態で放って置かれており、その周りを人々が普通に歩いています。
こんな危険な状態でもこのまま放って置かれているその背景には、ガザ地区がまだイスラエル軍によって閉鎖されているという悲しい現実があります。
ガザ地区は、未だイスラエル軍による厳しい封鎖常態の中にあります。
ガザに住んでいる人は、特例で無い限りガザから出ることが許されていません。
ガザの外に住んでいる人は、ジャーナリストや援助関係の仕事をしている外国人を除いて、ほとんどガザ地区に入ることは許されていません。
また、封鎖は人だけでなくモノにまで及びます。
セメントや重機は軍用に使われる恐れがあるという理由で、ガザに入れることは出来ません。
この厳しい封鎖は何も今年に入って始まったわけではなくて、過去2年ぐらいずっと続いています。
このような理由から、ガザの復興はほとんど進んでいない状態なのです。
しかし、ガザの人々はイスラエルが国境を開いてくれるのをいつまでも待っているわけにもいかず、とりあえず毎日の生活を生きていかなければなりません。
空爆でボロボロに破壊された家から、少しでも自分たちの思い出が詰まったモノを持ち出そうとする人たちが、自宅の瓦礫の下に埋まっているものを取り出そうとしていました。
ガザへ行って一つ思ったことがあります。
ガザの雰囲気は、イエメンの雰囲気に少し似ているということです。
それは半分破壊されたような建物がそこここにあったり(イエメンの場合は半分建てかけのようなビルですが・・・)、まだまだロバが日常的に使われていたりするという目に見えて分かることだけではなくて、人々が絶望感の中でもとても人懐こく、その心の暖かさがイエメン人に通じるものがあったような気がしました。
自分たちの日々の生活がとても大変なはずなのに、「うちでご飯を食べてい行け。」と誘ってくれる人がいたり、道端で有無を言わさずジュースを買ってくれる人がいました。
そして、カメラを向ければ一瞬にしてカメラの前に集まってくるこの子供たち。
彼らの興奮ぶりはものすごかったです。
あまりにものすごくて、近くにいたおじいさんに怒鳴りつけられていました(←そこがまたイエメンぽい・・・)。
彼らが大きくなる頃には、ガザの状況が少しでも好転していることを願うばかりです。
ちなみにこの建物は、法務省の建物です。
1月中旬にようやく空爆が止んでからすでに約4ヶ月が経ちますが、まだ破壊されたこのままの状態で残されていました。
大きなコンクリートの塊が上の方から釣り下がっていて、とても危険な状態です。
でもこのままの状態で放って置かれており、その周りを人々が普通に歩いています。
こんな危険な状態でもこのまま放って置かれているその背景には、ガザ地区がまだイスラエル軍によって閉鎖されているという悲しい現実があります。
ガザに住んでいる人は、特例で無い限りガザから出ることが許されていません。
ガザの外に住んでいる人は、ジャーナリストや援助関係の仕事をしている外国人を除いて、ほとんどガザ地区に入ることは許されていません。
また、封鎖は人だけでなくモノにまで及びます。
セメントや重機は軍用に使われる恐れがあるという理由で、ガザに入れることは出来ません。
この厳しい封鎖は何も今年に入って始まったわけではなくて、過去2年ぐらいずっと続いています。
このような理由から、ガザの復興はほとんど進んでいない状態なのです。
空爆でボロボロに破壊された家から、少しでも自分たちの思い出が詰まったモノを持ち出そうとする人たちが、自宅の瓦礫の下に埋まっているものを取り出そうとしていました。
ガザの雰囲気は、イエメンの雰囲気に少し似ているということです。
それは半分破壊されたような建物がそこここにあったり(イエメンの場合は半分建てかけのようなビルですが・・・)、まだまだロバが日常的に使われていたりするという目に見えて分かることだけではなくて、人々が絶望感の中でもとても人懐こく、その心の暖かさがイエメン人に通じるものがあったような気がしました。
自分たちの日々の生活がとても大変なはずなのに、「うちでご飯を食べてい行け。」と誘ってくれる人がいたり、道端で有無を言わさずジュースを買ってくれる人がいました。
彼らの興奮ぶりはものすごかったです。
あまりにものすごくて、近くにいたおじいさんに怒鳴りつけられていました(←そこがまたイエメンぽい・・・)。
彼らが大きくなる頃には、ガザの状況が少しでも好転していることを願うばかりです。
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by yabani2
| 2009-05-26 05:27
| パレスチナ
さて、本日バチカンのローマ教皇がエルサレムに降り立ちました。
ヘリコプターで小高い丘に降り立ったのですが、ちょうど僕の働いている事務所の窓からヘリコプターが着陸する様子が見てとれました。
今日から5日間ぐらいの間、街中は通行止めや臨時のチェックポイントなんかが増えることになると思います。
なんか動きづらいことになるんでしょうね・・・。
なので今週は、事務所でおとなしく仕事してます・・・。
と・こ・ろ・で!
日本の新聞に、パレスチナのタイベ・ビールの特集記事が載りました!
毎日新聞の週刊英語学習紙である「MAINICHI WEEKLY」という新聞です!
4月25日発行の紙面なので、ひょっとしたらもう手に入らないかもしれませんが・・・。
タイベ・ビールがどのようにして生まれたのか、今後はオーナーの娘さんがパレスチナ初の女性醸造者として会社を引き継いでいくことになるだろうなどと、興味深い記事でした。
なぜ、ここでこのようなことを書いているかというと・・・、
ご覧の通り色んな写真が紙面には載っているのですが、この中に僕が去年のタイベ・オクトーバーフェストの際に撮った写真が使われているのです!!
もちろん、全てこちらから提供したものです。
こうやって少しでも多くの日本人がパレスチナ唯一のビールである「タイベ・ビール」のことを知ってくれて、遠くの世界だと思っているパレスチナの味に日本で親しんでもらえると嬉しいですね♪
ヘリコプターで小高い丘に降り立ったのですが、ちょうど僕の働いている事務所の窓からヘリコプターが着陸する様子が見てとれました。
今日から5日間ぐらいの間、街中は通行止めや臨時のチェックポイントなんかが増えることになると思います。
なんか動きづらいことになるんでしょうね・・・。
なので今週は、事務所でおとなしく仕事してます・・・。
と・こ・ろ・で!
日本の新聞に、パレスチナのタイベ・ビールの特集記事が載りました!
毎日新聞の週刊英語学習紙である「MAINICHI WEEKLY」という新聞です!
4月25日発行の紙面なので、ひょっとしたらもう手に入らないかもしれませんが・・・。
タイベ・ビールがどのようにして生まれたのか、今後はオーナーの娘さんがパレスチナ初の女性醸造者として会社を引き継いでいくことになるだろうなどと、興味深い記事でした。
なぜ、ここでこのようなことを書いているかというと・・・、
ご覧の通り色んな写真が紙面には載っているのですが、この中に僕が去年のタイベ・オクトーバーフェストの際に撮った写真が使われているのです!!
もちろん、全てこちらから提供したものです。
こうやって少しでも多くの日本人がパレスチナ唯一のビールである「タイベ・ビール」のことを知ってくれて、遠くの世界だと思っているパレスチナの味に日本で親しんでもらえると嬉しいですね♪
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by yabani2
| 2009-05-12 05:43
| エルサレムの日常